里緒♡の入社動機
AI時代にこそ、言語学習の贅沢を届けたい
こんにちは、日本語・日本文化講師 里緒♡ です。
私がBadass Blue Birdに入社して、解説を担当しようと思ったのは、
自分の体験に基づいてるんですね。
今日はそんな話をしようと思います。
私はアメリカで推しの政治家がいるんです。
その推し活のために、推しのSNS投稿のコメント欄を見て、
推しを励ますようなコメントに「いいね」するっていう作業を
一日5分ほどポチポチしてたんです。
自分でもくだらない、と思うんですが、
自分は直接上手いコメント(短いけどすごく刺さるようなやつですね)
書けるほどの英語力はないし、
そういうことができるネイティブスピーカーを応援したほうが盛り上がる
と思ったので、そうしたんです。
いる場所で、
持ってるもので、
できることをする、
これが民主主義の基本、というか、
人生の基本なので、とりあえず行動したんです。
これ、簡単だと思うじゃないですか。
それが、めっちゃ難しかったんですね。
コメントが短ければ短い(4語とか5語のレベルです)ほど、
スラング使ってれば使ってるほど、
私にはそのコメントがアンチなのか、称賛なのか、分からないんです。
本当に衝撃でした。
在米8年、テックで英語で仕事してきたし、
ニュースも一字一句分かるとは言いませんが、普通に読めます。
渡米最初は大変でしたが、
今はほとんど英語しか使わない生活してるんです。
そんで、不便を感じることは最近ほぼなかったんです。
そしたらこの推し活で、
実は自分は英語が全然分からない、ってことに気づいたんです。
あるコメントがアンチかそうじゃないかって、
ネイティブにとっては一瞬でわかる最も簡単なことじゃないですか。
それが、私にはできなかったんです。
原因を考えたら、
自分は真面目な文脈(学校とか職場とか教科書とかニュース)で
英語に触れてきたけど、
それ以外(SNSとかエンタメとかサブカル)であまり触れてこなかったな、と。
しかも、皮肉とかユーモアって、
その文化とか歴史をかなり分かってないと読み取れないんです。
だから、表現がこなれてればこなれてるほど、
内容がハイコンテクストであればハイコンテクストであるほど、
コメントが上手ければ上手いほど、ノンネイティブの私には難しいんです。
そんで、こういう悩みって、
実は日本語勉強してる人にもあるんじゃないかな、
そのお手伝いしたいな、
って思ったのが、このプロジェクトに参加したきっかけです。
ちなみに、AI翻訳使えばいいじゃんって思うかもしれないけど、
こういう上手い表現って、
翻訳者でもAI でも完全に訳し切ることはできないです。
必ずLost in Translationが生じます。
そもそも、クソラテスなんて、どうやって訳すんですか?
Socrafexeですか?クソのシャキシャキ感台無しですよね?
AIの登場で、外国語を勉強すること自体がコスパに合わない、
みたいな風潮がありますが、
ある作品をオリジナル言語でそのまま理解することの喜びは、
その言語を勉強した人だけが得られる至極の喜びであり、贅沢です。
そしてそういう喜びは、結構色んなところに散らばっていて、
そういうah-ha momentが学習継続の推進力になります。
このプロジェクトで、
たくさんのah-ha momentを届けるお手伝いができたら嬉しいです。


